格安、激安DVDプレス業者の価格はなぜ安いの?プロがこっそり教える真実とは


DVDプレス(海外生産)サービス

私たちは、時々、お客様からこんな質問を頂きます。

『DVDプレス業者をWEBで検索すると、たくさんの業者があって、よくわからない。
激安、格安系のDVDプレス業者から、御社のような品質重視の業者まで色々あるけど、実際のところ、どう違うの??』と。

確かに、DVDプレスに関して、まったく初心者の方からしてみると、どう違うか、よくわからないし、困惑するのもごもっともです。

今回は、DVD、CD、ブルーレイのプレス(大量複製)業者、会社を探している方向けに、プレス業者の価格の違いについて、その【裏事情】に迫りたいと思います。

なお、本文ではDVDプレス業者、DVDプレス工場と書いていますが、DVDに限らずCD、ブルーレイにも共通する内容です。
ただ、ここでは便宜上、DVDプレス業者という言葉で説明していきますのでご了承ください。

ネットでDVDプレス、CDプレスなどと検索すると、「格安」「激安」「爆安」「低価格」という、魅力的な文字が並んでいて、ついついクリックしてしまう方も多いと思います。

私たちは、この業界で20年ほどビジネスしているので、その安さのカラクリは大体わかりますが、自分がもし初心者だったら、安い方に惹かれてしまうだろうと思います(笑)

ただ、多くのお客様と接していく中で、きちんと真実を共有しなければいけないなと感じる出来事があったので、価格の裏側にある真実について、共有したいと思います。

勘違いしないで頂きたいのが、私たちは格安系の業者を批判することが目的ではなく、あくまでもDVDプレス業界全体の底上げを目的としています。

DVDを利用する方が、「なんだこのDVD再生できないじゃん」「あれ、前は再生できたはずなのに、もう再生できなくなってしまった」という困った問題により、DVDに対する不信感が募ることを少しでも回避できたらと思い、この記事を公開することにしました。

それでは早速、本題に入っていきましょう。

格安DVDプレス業者が仕入れているDVDプレス工場の真実とは?

格安DVDプレス業者の価格が安い理由は簡単、それは格安のDVDプレス工場から仕入れているからです。
では、なぜそのプレス工場は相場よりも安い価格でDVDを販売できるのでしょうか?
理由はこちらの通りです。


❶光ディスクの主原料となる「ポリカーボネート」の品質ランクが低い
❷DVD製造・輸入に必要なライセンスを取得していない、もしくは一部のライセンスのみ
❸ディスク品質の合格基準が低い

上記項目について、詳しく説明します。

❶光ディスクの主原料となる「ポリカーボネート」の品質ランクが低い

DVDの主原料は、ポリカーボネートというプラスチックです。
ただ、一概にポリカーボネートといっても、ランクがあり、当然、品質も様々です。

格安のプレス工場が使用する、安いポリカーボネートは、精製が甘かったり、不純物が混じっていたり、それなりの事情があって安いのです。
低品質なポリカーボネートを原料に作られたDVDは、最高品質のものと比べると、再生安定性、互換性、耐久性において、明らかに劣っています。
工場は低ランクのポリカーボネートを使っていることを知られたくないので、実はこのこと自体、多くのプレス業者自体も知りません。

❷DVD製造・輸入に必要なライセンスを取得していない、もしくは一部のライセンスのみ

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DVD規格の成り立ちは複雑で、1枚のDVDの中には多くの会社の技術、特許が絡んでいます。
ディスクだけでいうなら、DVD FLLC、3C(OneRed)、6Cなどが代表的なものとして挙げられます。


・DVD FLLCは、DVD Format/Logo Licensing Corporationの略で、東芝、ソニー、松下など10社共同出資の会社で、DVDのロゴの使用許諾を発行します。


・DVD3Cは、ソニー、フィリップス、パイオニアの3社によって設立。後にLGが加わり、名称もOne-Redと変更しています。


・DVD6Cは、東芝、日立、松下、三菱電機、日本ビクター、ワーナーにより設立。後にシャープ、三洋、SAMSUNGが加わり現在9社で構成されています。


上記の違いは、DVD FLLCがライセンスされた製品にロゴ表記使用許諾するというものに対し、3C、6CはDVDディスク、DVD機器の技術的なライセンス提供になります。


プレス会社は、このすべてのライセンスを取得している必要があり、1つでも欠けているとライセンス違反となります。
この中で、DVD FLLCはほとんどのプレス工場が取得しているものになります。


ただ、ここからが問題です。
DVDプレス工場がDVDを生産、出荷するなら、本来、DVD FLLC、3C、6Cすべてを持っている必要があります。
すべて揃って正規ライセンスを持った工場と言えます。
ただ、一部の工場は、DVD FLLCのみ、またはDVD FLLCと3Cしか持ってないにもかかわらず、正規ライセンス工場と謳っています。


過去には、このライセンスにより訴訟問題で、差し止めになった会社もありますので、注意が必要です。
2019年現在も、韓国、台湾に、これらのすべてのライセンスを持っていない工場が存在していますので、プレス発注の際には、DVD業者に確認することをおすすめします。

❸ディスク品質の合格基準が低い

DVDプレスの製造工程では、いくつもの検査工程があります。
どんなに高い技術を持った最高レベルの工場でも、製造過程では必ず不良品が発生します。
ただ、そういった不良品は、精密な検査機器でNGディスクとして仕分けされ、廃棄・粉砕されます。
この検査のやり方が各社、全く異なっています。


私たちはこれまで国内外10数社のプレス工場を視察してきましたが、検査において、どこまでの品質を許容しているかというボーダーラインは各社によって異なります。
A社では合格品とされても、より高い検査基準を持ったB社では失格品として扱われるといったことは普通にあります。

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フルライセンスを持っていない格安系の工場は、合格基準を下げて、低コスト化を図っています
これにより、B級品質のディスクも完成品に混在しているため、最終的に「再生できない」「途中で止まってしまう」ということが発生してしまいます。

イメージ・ジャパンのDVDプレスサービスについて

イメージ・ジャパンのDVD海外プレスサービスは、世界最高ランクの工場で生産を行っております。
これまで、放送局、大手広告代理店、出版社、官公庁、上場企業(メーカー)、レコード会社、アーティストから多くご利用頂いただき、品質面、納期面において、ご好評頂いております。


私たちは、格安、激安DVDプレス業者ではありませんが、最高品質ランクのDVDを扱う業者としては、低価格のDVDプレス業者です。


なぜ、そんなことが可能かと言うと、商社、ブローカーを挟まず、工場と直接契約しているためです。
当社提携DVDプレス工場が使用しているポリカーボネートは、最高水準の品質を使用しています。
台湾工場といえども、そのランクは日本製品とまったく引けを取りません。



・DVD製造に必要なライセンス、「DVD FLLC」、「3C」、「6C」など全てのライセンスを取得


・品質管理基準ISO9001:2000を取得をした工場での生産

・品質管理基準が厳しいMicrosoft、APPLE社のCD、DVDソフト製造

・DVD・CDの生産ライン数11本で世界の中でもライン数が多い工場

・365日24時間稼働のセキュリティカメラでの監視体制

・最高品質ランクの原料(ポリカーボネート)を使用

・日本製、ドイツ製など最高水準のマスタリング機器、デュプリケート機器、検査機器にてディスク製造

・特定有害物質の使用制限に関する欧州RoHS指令、REACH規則に対応済み

私たちは、数十万枚、数百万枚など大口案件になると、お客様の品質管理の担当者をお連れして、台湾の提携工場へ視察に行くことがあります。

定期的に台湾提携工場に視察に行き、現地スタッフとも信頼関係を構築しているので、融通も効きます。
これにより、最優先で生産が進みますので、最速の納期対応が可能です。
さらに、輸入地でもある成田空港から、車で20分ほどのイメージ・ジャパン千葉本社工場内に、アッセンブル、包装機器を完備しています。


午前中、成田空港に届いたディスクが、昼過ぎには当社工場内に運び込まれ、仕上げ、検品に入り、そのまま出荷という流れにも対応しています。


このように恵まれた立地条件を活かして、業界最速の納期を実現しています。

いかがでしたでしょうか?

今回紹介しました内容は、プレス業界の中でも、ほとんどの方が知らない格安プレス工場の裏側について、書かせていただきました。
DVDプレス業者を選ぶ際の判断基準として、ご活用頂けたら幸いです。